【グラドゥス・アド・パルナッスム】
直訳すると「パルナッスム山への階段」となります。
パルナッスム山とは、ギリシア神話の中で最も高い山のことです。
グラドゥス・アド・パルナッスムは、
クレメンティがピアノの練習を、この山への道のりに見立てて作曲した練習曲の事です。
当時、この練習曲を弾ければどんな難曲も弾けると言われうるほどだったそうです。

グラドゥス・アド・パルナッスム博士、誕生。
難曲「グラドゥス・アド・パルナッスム」に、
子供が挑戦する姿（退屈な練習に閉口する子供の心理）を表現したこの曲。
難曲を厳しい博士に見立てたのが作品名の由来だそうです。
その博士からの教えに「もう、うんざり」みたいな雰囲気や、
終盤の「やっと終わった～」みたいな解放感を想像すると、
曲の聴こえ方が変わるように個人的には思いました。

いかががでしたでしょうか？
素晴らしい楽曲がたくさんありますが、
意外とその由来などは知らない事が多いように思います。

皆さんもぜひ、演奏したことのある楽曲の歴史や由来を調べてみて下さい。
思いも寄らない発見があるかもしれませんよ。


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